日本の経営者は、なぜビジョンを打ち出せないのか?

短期の事業計画(予算)だけでは近視眼的になるので、中期経営計画が必要になります。
中期経営計画というと3年となりますが、どうしても来年、再来年と
フォーキャスティング発想で考えてしまい、目標が低くなるので、
長期ビジョンを打ち出して、それの実現のための中期経営計画にしましょう。
と、このようにお話ししていますが、なかなか日本の経営者の方々は、
「じゃあそうしよう!」という人は少ないです。

なぜなのでしょうか?
その理由は、下表に示すようなポイントにあります。

創業経営者のような方であれば、高い目標やビジョンを持って自分で事業を成功させて
来た経験があるので、上記の話にご賛同いただけるのですが、
順繰りで上がったサラリーマン経営者の場合、そうしたことに表向きは反論しませんが、
では、実際に取り組むかとなると、二の足を踏みます。

現に、メルマガに書いた会社からのその後の返事は、「今回は見送りたい」ということでした。
社長が交代したのであれば、新社長としてビジョンや中計を打ち出しても良さそうなものですが、
実際にはなかなかそうはなりません。
後で聞いたら、長期ビジョンや戦略が必要だと説いたのは、私の友人の人事コンサルタントで、
新社長は、必ずしも乗り気ではなかったとのこと。
乗り気でない人に、勧めても、「取り組みたい」とはならなかった訳です。
「まずは様子を見て」のように、のんびりしたことを言って、そうしている間に
周りに取り残されていくことになります。
後で嘆いても仕方のないことですが、そうした姿勢・考え方ではよくないことを誰かが伝えてあげたいですね。

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